
金融商品を取引するとき、一番の壁は専門用語です。また、一般的な用語でも、株価・為替(FX, CFD), 仮想通貨などでは違う意味で使われていることもあります。そんな時に便利な用語辞典をご用意しました。取引を始めたばかりの初心者から経験者まで全ての方に片手間で調べたい時に、ささやかですが、是非参考にしてください。
When we trade financial products, the number one barrier is terminologies. In addition, even general terms we use in our lives in the financial world such as stock, forex, cryptocurrencies may have different meanings. In such a case, this site has prepared a convenient term dictionary. It’s a small thing, but please refer to it when you want to find out glossaries with one hand for all investors from beginners who have just started trading to experienced people.
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ハ
始値 (はじめね)
営業日開始時のレートのことです。「寄付(よりつき)」とも言います。【←→終値、引値】【=寄付】
ハゲタカ
企業買収を仕掛ける際に、対象企業の株式や社債などが安くなっているタイミングを狙って買収し、その企業の経営に深く関与して企業価値を高めた後に売却することで、高い利回りを獲得することを目的としたファンドのことを皮肉るときに使う俗語。ハゲタカ(禿鷹)が獲物を捕らえやすいよう、その獲物の体力が弱っているときを狙うことに由来した言葉。「ハゲタカ・ファンド」とも呼ばれております。
ハト派
為替相場で「ハト派」といえば、経済状況について慎重な見方をする向きや、利上げ反対派のことを指します。【←→タカ派】
バリュー・デイト(Valus Date)
決済日。すなわち取引した通貨を交換する日のことを指します。「ドル円」では、ドル資金と円資金を交換する日のことをいいます。
ヒ
引値 (ひけね)
株式相場や商品先物相場などで、一定期間の立ち合いにおいて最後に成立した価格。終値ともいう。【←→始値、寄り付き】 【=終値】
日計り商い (ひばかりあきない)
翌日にまでポジションを持ち越さずに、その日のうちに手仕舞いをする取引のことをいい、「デイトレード」ともいわれます。一方、翌日までポジションを持ち越す取引をオーバーナイト取引といいます。【←→オーバーナイト取引】
評価益(損)
持っているポジションを市場価格で計算した際に、利益が出ているときにはその利益額を評価益、損失が出ているときにはその損失額を評価損といいます。一方、実際にそのポジションを決済して、利益を確定したときには実現益、損切りしたときには実現損といいます。【→実現益】
評価損益
ある時点のレートで未決済のポジションを評価して、計算上でいくら損益が出ているかを表わしたものです。
ヒストリカル・ロールオーバー
通常、為替取引(スポット)は2営業日後が決済日となりますが、それ以降もポジションを持ち続けられるようにするために、ロールオーバー(ポジションの繰り延べ)を行ないます。その際に、過去に約定したレートをそのまま使って、ポジション保有期日を延長することをヒストリカル・ロールオーバーといいます。
ヒット(Hit)
特定のレートで売られたこと、もしくは約定したことをいいます。
ビッド(Bid)
通貨を売買するに際しては、一方が売値と買値を提示し、もう一方がそのプライスが妥当だと思えば、売り買いに応じます(2ウェイプライス)。ビッド (Bid)とは、プライスを提示する側の買値のことです。提示された側はそのプライスで売ることになります。一方、プライスを提示する側の売値のことを、「オファー(Offer)」あるいは「アスク(Ask)」といいます。【←→アスク、オファー】
フ
含み益(損)
評価益(損)と同じ意味で、持っているポジションを市場価格で計算した際に、利益が出ているときにはその利益額を含み益、もしくは評価益、損失が出ているときにはその損失額を含み損、もしくは評価損といいます。
覆面介入
中央銀行が為替介入を公表しないで、秘密に行なうことをいいます。正式な用語ではありませんが、マーケット関係者が一般的に使用しているスラング(隠語)で、隠密介入という場合もあります。【=隠密介入】
双子の赤字
米国のレーガン政権が行なった経済政策「レーガノミックス」によって生まれた、米国の財政収支と貿易収支の赤字のことをいいます。「双子の赤字」は、ジョージ・W・ブッシュ政権時代の2003~2004年において最も深刻であったといわれております。
踏み上げ
持っている売り(ショート)ポジションを損切りして買い戻すことをいいます。逆に持っている買い(ロング)ポジションを損切りして売る場合は「投げ売り」、「投げる」といいます。
ファンダメンタルズ
経済を構成する基礎的条件のことをいいます。主に経済状況、物価動向、金融政策を含んでおります。
ファンドマネージャー
様々な人から集めた資金(ファンド)を運用する担当者のことをいいます。投資信託がファンドの代表的なものですが、ヘッジファンドの中には最低の預け入れ額が数億円単位というところもあります。
フェイバー(Favor)
持っているポジションを現在のレートで評価した際に利益となっている状態のことです。逆に損失になっている状態のことはアゲインストといいます。【←→アゲインスト】
フォレックス(Forex)
外国為替のことをいいます。正式には「Foreign Exchange」ですが、通常は「Forex」でも通用します。
フォワード(Forward)
外国為替取引のうち「先渡し取引」のことで、将来の一定時点の価格を現時点で約定する取引を行なうことです。
プライス(Price)
外国為替市場で取引される為替レートのことをいいます。例えば現在、「120.15-20」のプライスだとすると、インターバンクの為替ディーラーやブローカー(外国為替取引の業者)のやり取りでは、そのレートを告げる際に下2桁だけを「イチゴー、ニーマル」と読み上げます。
プラザ合意
1985年9月22日、ニューヨークの「プラザ・ホテル」で行われたG5(先進5カ国蔵相・中央銀行総裁会議)において発表された為替レートに関する合意のことをいいます。当時、米国は巨額の貿易赤字と財政赤字(双子の赤字)に苦慮しており、特に対日貿易赤字を是正するために「ドル安円高」を導入を米国が提案してきました。その提案を当時の日本の大蔵大臣(故・竹下登氏)が受け入れたことで合意がなされました。この合意が発表された翌日にはわずか1 日間で、ドル/円レートが、1ドル=235円から約20円下落しました。その後、ドル安トレンドが継続し、その1年後にはドルの価値はほぼ半減し、1ドル=120円台での取引が行なわれるようになったのです。
ブラックアウト・ルール
中央銀行政策決定会合のメンバーが政策決定会合の前後の時期に金融政策マターについて発言することを禁じたルールのことで、ブラックアウトといわれる場合もあります。例えば日銀の場合、金融政策決定会合開始の2営業日前から会合終了当日の総裁記者会見終了時刻までの期間は、原則として金融政策及び金融経済情勢に関して発言をしないこととされております。ブラックアウト・ルールの適用期間が一番長いのは米国で、米国の中央銀行であるFRB(米連邦準備制度理事会)の関係者が金融政策に関して踏み込んだ発言をしてはならない期間はFOMC(連邦公開市場委員会・米国の金融政策を決定する会合)が開催される前週の火曜日からFOMC終了時までとなっております。
プレミアム(Premium)
先渡しレートが割増になること。オプション取引ではオプション料のことをプレミアムと呼びます。【←→ディスカウント】
ブル(Bull)
相場が上昇するという強気な見方を「ブル」といいます。ブル(Bull)は雄牛のことですが、雄牛が角を下から上へ突き上げるようにして攻撃することから、強気派をブルと呼ぶわけです。
ブローカー
外国為替の取引業者のことをいいます。通貨の売り手と買い手を取り次いで取引を成約させ、手数料を売り手・買い手の双方から徴収します。
フューチャー(Future)
先物取引(市場が納会日を決め、納会日までに反対売買により差金決済する取引)のことをいいます。
ヘ
変動相場制
外国為替相場の決定を市場取引に任せ、需要と供給により為替相場が変動する制度のことをいいます。
ベア(Bear)
相場が下落するという弱気な見方を「ベア」といいます。ベア(Bear)は熊のことですが、熊は立ちあがって腕を上から下へ振り下ろして攻撃することから、弱気派をベアと呼びます。
ヘッジ(Hedge)
資産運用などにおいて、リスクを回避するために行なう投資のことをいいます。たとえば、ファンドマネージャーなどが、株式や債権を保有していて、その株式や債権価格が下落する可能性がある場合には、その保有している株式や債権の現物を直接売るのではなく、先物などを売ることによって、損失を回避しようとすることがあります。また、外債に投資をしている投資家であれば、円高傾向になると為替差損が生じることになりますから、先々にドル/円の為替レートがドル安円高になると予想される場合には、あらかじめ先物為替取引でドルを売っておくことがあります。
ヘッジファンド(Hedge Fund)
本来の意味は、リスクをヘッジ(回避)しながら運用を行なうファンドのことです。しかし、一般には、株式や債券価格が下落する場合は、むしろ積極的に売りを行なって収益を上げることを目指す私募形式のファンドを総称してこのように呼んでいます。私募形式のファンドは、監督官庁に届け出る義務・規制がなく、投資対象や投資手法に規制・制限がないので、非常に多額の金額を運用しているファンドもあります。外国為替市場においても、1990年代以降、メインプレーヤーの一つとなっています。
ベンチマーク(Benchmark)
ベンチマーク(Benchmark)とはもともと測量における用語で「水準基標」を意味します。つまりゼロ地点を示すマークのことで、そこよりも高いは低いかを測る基準となるものです。
そこで、いろいろな業界で「測定基準」という意味で使われるようになりました。
金融や証券関係の用語として使われる場合は、取引価格の指標となるものや、運用成績を測るための基準を意味します。
FXにおけるベンチマークは、インターバンク市場におけるスポット取引の価格です。ただしこの場合は、上に例示したファンドの成績評価の場合とは少しニュアンスが異なり、連動すべき大もとの指標といった意味です。ベンチマークと言った場合、むしろこちらの意味で使われる場合のほうが多いかもしれません。
株式であれば、日本株なら日経平均やTOPIX、米国株ならS&P500などです。
世界には様々なベンチマークがありますが、LIBORもその一つです。ロンドン銀行間取引金利のことで、英国だけでなく欧州短期金利のベンチマークとなっています。
ホ
保証金
取引の担保となるお金です。取引業者によっては「証拠金」と呼んでいるところもあります。
ポジション
為替取引で言えば、現在保有中通貨のことを指します。買い持ちの通貨のことを「買いポジション」、売り持ちの通貨のことを「売りポジション」ことをいいます。【=持ち高】
ポジション調整
投資家が投資資金の分配を変更するために、持っているポジションを決済する買い(売り)注文のこと。経済指標の発表などのイベントがないときにわずかながら相場が変動した場合、ポジション調整の買い(売り)が出ているということがある。
ポジションテイカー
自らリスクをとってポジションをつくり、投機による収益を狙う人のことをいいます。
ポジショントーク
ドルの買いポジションを持っている投資家が、ドルが強く(高く)なって欲しいということで、ドルが強くなる理由を探し、他の人にもそのように話したり、逆にドルの売りポジションを持っている投資家が、ドルが(安く)弱くなって欲しいということで、ドルが弱くなる理由を探し、他の人にもそのように話すことを指します。「自らのポジションに対して利益が出て欲しい」といった願望を含んだ会話や言い回しをポジショントークといいます。
ボックス相場
上限(高値)と下限(安値)が決まった範囲内で値動きを繰り返す相場のことです。その様子が箱の中に入れたように見えることからボックス相場と呼ばれますが、レンジ相場とも言います。【=レンジ相場】
ボラタイル(Volatile)
相場の値動きが激しい様子のことです。
ボラティリティ(Volatility)
為替レートの変動率です。
*当サイトの日本語の用語辞典は、GemForexを参考にしています。