この記事では、両建て(ヘッジ取引)についての説明と、IronFXにおいて両建て(ヘッジ取引)が可能かについて説明していきます。
両建てとは、同一人物が、同じ通貨ペアに対して売り(ショートポジション)と買い(ロングポジション)の両方のポジションを保有する取引の手法となります。例えば、ドルを売って円を買うという操作と、円を売ってドルを買うと操作を両方することによるショートポジションとロングポシションを持つことによって、ドルが上がった場合も、円が上がった場合もどちらか一方のポジションが保険となり、合計損益が変わりません。両建ては使い方によっては、損失拡大が防げたりするというメリットがあります。
・ 為替ヘッジは現物と先物を組み合わせた為替スワップを使う取引なので、通貨ペアの金利差の影響を受ける。
・ ヘッジ付きのドル債投資は、ドルの短期調達・長期運用であり、期間のミスマッチで金利リスクが生じる。
つまり、為替ヘッジによって為替変動リスクは金利変動リスクに転換されるが、リスクそのものはなくならないのです。
円からドル建て資産に投資する場合、USD/JPYの為替レート次第で、円建てリターンが大きくプラスになることも、 逆に大きくマイナスになることもあります。この不確実性を「為替変動リスク」といい、それを回避する手法が「為替ヘッジ」です。ただし為替ヘッジを行っても、為替変動リスクが金利変動リスクに転換されるだけで、リスクそのものが消滅する訳ではありません。
では簡単な例を用いて為替ヘッジの仕組みをお話しします。
具体例
ある投資家が証券会社に対し、10,000円分のドル建て債券投資を1年間委託したと仮定します(便宜上、税金や手数料などは考慮しません)。投資開始時点で、証券会社は投資家から受け取った円を為替市場で売ってドルを買います。為替レートが1ドル=100円の場合、証券会社は10,000円を売って100ドルを買うことになり、その100ドルをドル建て債券に投資します。
直物1ドル=100円、3カ月物米ドル金利5%、3カ月物円金利0.5%の場合
[
100\times \frac{1+0.005\times \frac{1}{4}}{1+0.05\times \frac{1}{4}}=98.89
]
直物1ドル=100円、3カ月物米ドル金利4%、3カ月物円金利1%の場合
[
100\times \frac{1+0.01\times \frac{1}{4}}{1+0.04\times \frac{1}{4}}=99.26
]
となります。
では、実際に金利差で利益を上げたい場合、3カ月物米ドル金利x%、3カ月物円金利y%をすると、
[
\frac{1+\frac{y}{100}\times \frac{1}{4}}{1+\frac{x}{100}\times \frac{1}{4}} > 1
]
つまり、$ y > x)という関係でなければ、金利で稼ぐことはできません。つまり、金利の安い通貨を売って金利の高い通貨を保持する必要があります。ヘッジ取引で稼ぐ場合は、金利差に対してリスクが発生するので気をつけましょう。
為替ヘッジは、直物と先物を組み合わせた為替スワップを使う取引で、日米金利差の影響を受ける
この取引に為替ヘッジを付ける場合、証券会社は為替市場で「為替スワップ」という取引を行います。為替スワップとは、直物(スポット、約定日から2営業日後の受け渡し)で通貨売買を行うのと同時に、その反対売買を先物(フォワード、2営業日目以降の受け渡し)で行う取引です。この記事では、直物のドル買い・円売りと、3カ月 先物のドル売り・円買いを同時に行う為替スワップを想定し、これを年4回実施すると仮定しました。
先物レートには、ドル金利と円金利が反映されます。直物が1ドル=100円、3カ月のドル金利が4%、円金利が 1%とすると、先物は99円26銭になり、先物から直物を引いた直先スプレッドは-74銭になります。 仮に米金利を5%に引き上げ、円金利を0.5%に引き下げると、先物は98円89銭になり、直先スプレッドは -1円11銭に拡大します。このように、日米短期金利差が拡大すると直先スプレッドが拡大し、先物レートはドル 安・円高方向に振れることになります。
ヘッジ付きドル債投資はドルの短期調達・長期運用であり、期間のミスマッチで金利リスクが生じる
為替スワップで直物のドル買い・円売りと3カ月先物のドル売り・円買いを同時に行うことは、実質的に3カ月ドルを借りて円を貸すことです。つまり、為替スワップとは、為替を介してドルと円を貸借する「資金取引」と言えます。そ のため、ドルの借入金利が上昇し、円の貸出金利が低下すれば、直先スプレッドの拡大という形で為替レートに反映され、最終的に投資家が受け取る円価額の減少要因となります。これがいわゆるヘッジコストです。
まとめると、為替ヘッジ付きのドル建て債券投資とは、円を対貨にドルを短期調達し、そのドルを長期運用することに他ならないことがお分かり頂けると思います。そしてドルの調達期間と運用期間にミスマッチが発生するため、日米の短期金利変動リスクに晒されることになります。従って、為替ヘッジを付けても、日米の金利変動によってヘッジ コストが増大し、円建てリターンを押し下げる場合があるため、この点には注意しておきましょう
IronFXでは両建て(ヘッジ取引)は可能です。お使いの口座によって、可能な範囲が変わりますので、次の内容を確認ください。
・同一口座では両建て可能。複数の口座間での両建てはできません。
・ボーナスを使用した口座では両建てできません。
・基本的に同じ通貨同士の両建てができないため、多くの通貨ペアのポジションを持っている場合などで、同じ通貨同士に当たらない場合は、可能となります。
口座タイプ | ライブ変動口座 | ライブ固定口座 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
マイクロ | プレミアム | VIP | ゼロ固定 | マイクロ | プレミアム | VIP | ゼロ固定 | |
基準通貨 | USD, EUR, GBP, JPY, PLN, CZK, BTC | USD, EUR, GBP, JPY, PLN, CZK, BTC | USDのみ | USD, EUR | USD, EUR, GBP, JPY, CZK | USD, EUR, GBP, JPY, CZK | USDのみ | USD, EUR |
ボーナス | 適用可 | 適用可 | 適用可 | 適用可 | 適用可 | 適用可 | 適用可 | 適用可 |
EUR/USDの最安値スプレッド | 2.0 | 1.6 | 1.4 | 0.0 | 2.2 | 1.8 | 1.6 | 0.2 |
スプレッド方式 | 変動 | 変動 | 変動 | 変動 | 固定 | 固定 | 固定 | 固定 |
手数料 | なし | なし | なし | あり | なし | なし | なし | あり |
最低必要証拠金 | $100 | $2,500 | $20,000 | $500 | $100 | $2,500 | $20,000 | $500 |
最大レバレッジ | 1000倍 | 1000倍 | 1000倍 | 500倍 | 1000倍 | 1000倍 | 1000倍 | 500倍 |
最小取引量 | 1000通貨 | 1000通貨 | 1000通貨 | 1000通貨 | 1000通貨 | 1000通貨 | 1000通貨 | 1000通貨 |
・1000通貨=0.01Lot
・IronFX では、MT4がどの口座でも使えて、口座開設後、別タイプの口座を開設いただき複数の口座をお持ちいただくことも可能です!
・どのような場合でも両建て(Hedge取引)が可能であり、制限は全くありません。
※他社の口座を使った両建て(ヘッジ取引)は禁止となり、その疑いが認められた場合は調査対象となります。
手数料なし | ゼロスプレッド | 絶対ゼロ | |
---|---|---|---|
最小スプレッド | 1.7 | 0 | 0.3 |
スプレッド | 変動 | 変動 | 変動 |
最小入金額 | 500 USD | 500 USD | 500 USD |
最大レバレッジ | 1:200 | 1:200 | 1:200 |
基準通貨 | USD, EUR, JPY, BTC | USD, EUR, JPY | USD, EUR, JPY |
最小取引量 | 1000通貨 | 1000通貨 | 1000通貨 |
手数料 | なし | あり | なし |
・1000通貨=0.01Lot
・IronFX では、MT4がどの口座でも使えて、口座開設後、別タイプの口座を開設して、複数の口座をお持ちいただくことも可能です!
・IronFXが提供している入金ボーナスは利用できません。
IronFX(アイアンFX)は、180カ国以上の120万人以上のトレーダーが利用しているキプロス初の大手証券会社です。
IronFXの特徴は、最大レバレッジ1,000倍まで提供しており、ゼロカット対応のため追証がなく、アメリカやイギリス、ドイツなど欧米諸国中心の株式取引を含む200以上の銘柄を取り扱ったり、豊富なボーナスとコンテストもあります。
IronFXのボーナスでは100%・40%・20%の入金ボーナスが同一名義で全てもらえます。また、トレードコンテストでは、海外旅行や賞金をプレゼントしています。
また、IronFXは、ビットコインなどの仮想通貨や量子コンピューターに耐性があるADAコインなど話題のコインを扱っています。
ヘッジ取引する場合、うまく取引すると為替変動に関してはリスク回避ができます。円からドル建て資産に投資する場合、USD/JPYの為替レート次第で、円建てリターンが大きくプラスになることも、 逆に大きくマイナスになることもあります。この不確実性を「為替変動リスク」といい、それを回避する手法が「為替ヘッジ」です。ただし為替ヘッジを行っても、為替変動リスクが金利変動リスクに転換されるだけで、リスクそのものが消滅する訳ではないので気をつけましょう。ロールオーバーせずに、短期で取引する人に対しては、ヘッジ取引が向いています。
IronFXでは、基本的に全ての口座で、ヘッジ取引できます。しかし、条件が付いている場合もあるので、しっかりと注意して取引をしましょう。
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